お灸は、脳卒中で麻痺が現れた患者の機能回復にも効果があるという記事がドイツ紙アウグスブルガー・アルゲマイネのサイトに掲載されています。
一般的には、麻痺が生じてしまうと回復は難しいと考えられています。
この記事によると、中国のお灸の研究者が脳卒中で片方の手足に麻痺が残った84人の患者を2つのグループに分けて経過を観察したそうです。
◆週に5日、一つのグループにはリハビリを行い、もう一つのグループにはお灸をすえた
◆お灸のグループでは、脳卒中後に起きる痙縮(けいしゅく)を減らすことができた
痙縮とは、筋肉が緊張して手足が動かしにくくなるか勝手に動くという状態のことです。
手の指や肘が曲がったままになったり、足の先が裏側のほうに曲がって動かしにくくなったりします。
脳卒中を発症した後、片麻痺と一緒に生じてくることが多く、日常生活が困難になり、リハビリの支障にもなる症状です。
そんな厄介な痙縮を減らせるということなら、その後のQOL(生活の質)が大きく違ってきそうです。
必ずこの記事のようにいくとは限りませんが、脳卒中になってしまった場合に、お灸を試してみるのも一つの方法かもしれません。
今回の記事の詳細については、アウグスブルガー・アルゲマイネのサイトをご参照ください。
◆Augsburger Allgemeine – Moxibustion kann laut Studie Schlaganfall-Patienten helfen
http://www.augsburger-allgemeine.de/wissenschaft/Moxibustion-kann-laut-Studie-Schlaganfall-Patienten-helfen-id39451062.html