昨日の台風21号により、当院の桜の木がボッキリ根元から折れました。
見た目では、5mを超える大木でしたが今回の超大型台風にやられてしまいました。
とはいうものの、よく考えてみるとなるほどなと思いました。
普通、これくらいの大木になるとそう簡単には倒れないところですが、
実はこの桜の木は、今年の春咲いた花の数が少なく、花が散った後の葉の付きも
少なくあちこち枯れた枝もありました。
そう、すでに今年に入り枯れ始めていたのです。
大きく立派に見える木も、枯れて根が張れていないと雨風にやられてもろくも
根元からボッキリと折れてしまうのです。私たち人間に例えると、
東洋医学では、根を張る働きを、腎臓の働きとしています。
腎臓は体中の血液をろ過してきれいにし循環させています。
最近の研究では、体のあちこちにネットワークを張り巡らし指令を出していることが
わかってきています。
それだけ大事な臓器で、一度壊れるともう治せず、移植か人工透析となってしまいます。
なので、腎臓が元気だと、豊富な良い血液を体中に運べて、少々、体調が悪くてもすぐに立ち直れます。
からだを動かす筋肉に必要な血液もちゃんと肝臓に貯蔵しておく事も出来ます。
心臓を動かしているのも筋肉ですから、肝心ではなく肝腎要(かんじんかなめ)となるのです。
木も、根がしっかりしていると土からの栄養も豊富で、雨風でもビクともしないはずです。
幹や枝にも柔軟性がでて、雨風に揺らされても自在に動いて折れることもありません。
見るべきところをしっかりと診ていかないと、木でも人間でも倒れてしまいます。
何よりも予防が大切!ひどくなってからでは、大変です。
「肝腎要(かんじんかなめ)、腰は人間の要(かなめ)です。」
腰の腎兪(じんゆ)というツボに、お灸をしましょう。
お問い合わせは、当院まで。