皆さんもニュースでご覧になった方も多いと思いますが、今や風邪のお薬には
抗生物質を使わないということです。(国立国際医療研究センター)
それは、主な原因となるウイルスには、効かないということで、こじらせて肺炎になるのを
予防する的な「とりあえず抗生物質を。」というのも意味がないようです。
それどころか、使い方によっては薬剤耐性菌を生み出してしまい治療そのものが難しくなることもあり、
年間で、イギリスでは五千人、アメリカでは二万三千人の方がこの耐性菌によって亡くなっているそうです。
ただ、抗生物質は、ウイルスではなく、細菌感染にはとても効果的です。
高熱や風邪の症状の一つの症状が長引く場合などには、細菌感染の疑いがあります。
やはり、正しく薬を使うということも大切で厚生労働省の2017年の使用指針に示されているので、
よくお医者さんと相談することも必要です。
厚生労働省は、薬剤耐性(AMR; Antimicrobial Resistance)対策のために、平成29年6月に公表した『抗微生物薬適正使用の手引き 第一版』のダイジェスト版(バイブルサイズ、8ページ)を作成しました。
抗微生物薬は現代の医療において重要な役割を果たしており、感染症の治癒、患者の予後の改善に大きく寄与してきました。その一方で、抗微生物薬の使用量が増大していくにつれて、その薬剤の効かなくなる微生物が発生するという「薬剤耐性(AMR)」の問題をもたらしてきました。こうしたことから、抗微生物薬は、可能な限り適切な場面に限定して、適切に使用することが求められています。薬剤耐性の問題に対して有効な対策が講じられなければ、2050年には全世界で年間1,000万人が薬剤耐性菌により死亡することが推定されており、国際社会でも大きな課題の一つに挙げられています。日本においても、不適正使用が一定数存在することが推測されることから、抗微生物薬の適正使用を推進していくために、平成29年6月に、外来診療を行う医療従事者(特に診察や処方、保健指導を行う医師)向けの『抗微生物薬適正使用の手引き 第一版』(対象:基礎疾患のない成人及び学童期以上の小児)を作成しました。
今回のダイジェスト版では、抗微生物薬について、特に適性に使用してほしい「急性気道感染症」と「急性下痢症」についての診断・治療手順のフローチャートの掲載や、抗菌薬の処方について患者や家族に説明する際のポイントなどをまとめています。
■ 抗微生物薬適正使用の手引きダイジェスト版 ダウンロード先
薬剤耐性(AMR)対策について
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000120172.html
(厚生労働省ホームページより引用)
ウイルスは400種類以上あり、同一ウイルスにも数種類の型があります。
発熱やリンパの腫れ、皮膚発疹は正常な身体の反応で、免疫機能がしっかりと働いている証拠なのです。
これを抗生物質により抑えてしまうことで、体内に蓄積していき、耐性菌が生まれてしまいます。
この耐性菌によって、敗血症や髄膜炎などを引き起こすと命の危険もあります。
また、健康な人の腸には400種類以上の菌が存在し、善玉・悪玉共に微妙なバランスが保たれていますが、
このバランスも崩れてしまいます。
1940年以降 戦争による負傷者を救ったペニシリンからはじまった抗生物質、便利さゆえ多用されて
しまい結果、耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)などに苦しめられることになってしまいました。
本来、ウイルス性の風邪は自己免疫力で治っていくので、
休養・栄養・養生が大切で、それをサポートする治療が必要です。
人間は、ワクチンや抗生物質がない時代から、風邪など病気と闘ってきました。
薬草を煎じて飲んだり、体を温めたり、揉んだり、押したり・・・。
胃腸の調子を整え、血のめぐりを良くすることで体温を上げ、免疫力を高め
自然と体からウイルスを追い出すのです。
特に、「養生」普段から健康に気をつけることが大事で、東洋医学では「未病治」という考えがあり、
はり灸でも、体のツボを刺激して内臓の調子を整え、血流を良くし、免疫力を高め、
風邪を引かない、もしくは、引いても軽くて済むのです。
どんな薬も万能ということではなく、効能と副作用を併せ持っているのです。
人間の体に自己免疫力という素晴らしいものが備わっています。
その力を最大限発揮できるよう普段から「自分の身体を見つめること。」が大切です。
どんな薬やサプリを使うことよりも、まず自分で体調を知るということが先決です。
そこで、はり灸によって、自己免疫力を上げ風邪ウイルスに負けない身体づくりを
しましょう!!