よくある症状「ひじの痛み」ですが、多くはテニスやゴルフ、野球などのスポーツで、
慢性的に負荷がかかり、痛めてしまう。また、仕事や家事で持続的にひじへの負担が続いて、
徐々に痛みが出てしまうことも多くあります。
無理をせず、休ませるのが一番なのですが、利き腕の方だったりするとなかなか難しい。
疾患としては、
肘内障・・・5歳以下の子どもに多くみられ、子どもでは骨を支える構造が未熟なため、衝撃が加わると靭帯から骨が外れて脱臼してしまいます。「親が子どもと手をつないで歩いているとき、子どもを持ち上げようと手を強く引っ張ったら、肘を痛がって手を動かさなくなった」というケースhが典型的です。言葉を話せない年齢の場合は、泣くだけだったり、肘を動かさなくなったりするだけで発見が難しい場合もありますので注意が必要です。
変形性肘関節症・・・肘の関節面の軟骨がすり減り、骨と骨同士がぶつかるようになり痛みが出てきます。関節内の骨の端の部分にささくれのような構造ができるため、動きが制限されたり、滑らかに動かないといった症状も起こります。進行すると、肘の近くに通っている神経にも問題が起きて、手指のしびれや動きにくさも起こることがあります。
テニス肘(上腕骨外側上顆炎)・・・中高年でテニスやバトミントンなどラケットをふるスポーツをされる方に多いとされています。手首をかえす筋肉の腱は肘の骨(上腕骨の外側)に付着しており、フォアハンドでラケットをふる際に無理をすることにより、腱の骨の付着部に炎症が起こって肘の外側が痛くなります。ぞうきんを絞る、手首を曲げた状態からの伸ばす、中指を曲げた状態から伸ばすような動きで痛みが起こりやすくなります。
野球肘、ゴルフ肘(上腕骨内側上顆炎)・・・成長期の子どもで、勢いよく投球する動作、変化球を多く繰り返すことで起こります。大人では、ゴルフをされている方に多く発症します。また、一般の人もパソコンやスマホの使い過ぎで起こりえます。軟骨・骨・靭帯が損傷し、痛みに加えて動きに制限が起こります。
治療としては、まず、骨折がないか、脱臼がないか鑑別し、鎮痛と安静になりますが、炎症がひどいとステロイド注射をすることもあり、骨と骨の間にくさびのように膜が厚く肥厚している場合などは外科的に手術をすることもあります。
また、手指にしびれがあったり、握力が落ちている場合には、脳血管、頚椎からくることもあり、注意が必要です。
いずれにしても、原因がはっきりしていて、テニスをすると、ボールを投げると、ゴルフスイングをするなどで痛む場合は、まずはしっかり休ませて炎症を軽減させ、徐々に動かしていく。ひじが痛むとしても、首や肩、肩甲骨、手首にも関係しているため、からだ全体をみていく必要があります。
そんな時には、ぜひ「はり灸」をお試しください。
ご相談お待ちしております。
院 長