「最近、物忘れがひどいなぁ。」と感じている方いませんか?
今や5人に1人は発症するといわれている「認知症」、若いうちに発症する若年性の方も多くなってきています。
人間の脳は、体重の2%およそ1500gといわれており、血管が詰まったり出血により、
だいたい8~12分血液が途絶えるとその先の脳神経は再生不可能となってしまいます。
アルツハイマー型認知症は、脳が萎縮し、特に記憶をつかさどる海馬(かいば)や大脳皮質(だいのうひしつ)
の血の流れが悪くなり、昨日食べたものや物がどこにあるのか忘れてしまうのです。
そして、放っておくと脳を守るタンパク質を増やす役目の「アセチルコリン」が減ってしまい、
老人斑(アミロイドβ)やタウという悪さをするものが増えてしまいます。
現在、アルツハイマー型認知症の薬は4つあり、
アリセプト・レミニール・リバスタッチ・メマリー、いずれも治す薬ではなく、進行を遅らせる薬で、
脳を守る「アセチルコリン」を減りにくくなるようにしているのです。
ただ、副作用として吐き気や嘔吐、下痢などがみられます。
そこで、脳を守る「アセチルコリン」を増やすには脳の血流を増やすのが一番!
基本となるのが、ウォーキング。ゆっくり1日15分程度。
血圧の変化が少なく年齢に関係なく脳血流量が上がります。
そして、歩行の代わりに皮膚や筋肉、関節に刺激を与えることでも脳血流量が上がります。
先日NHKで放映された「東洋医学ホントのチカラ」でもありましたが、乾布摩擦のように
タオルで肌をさするだけでも効果ありですが、認知症の研究などをされている東京都健康長寿医療センター研究所
でのマウスを使った研究によると、鍼で手足や耳に刺激をすると脳の血流量が上がるとされています。
また、認知症は早くから、嗅覚機能の低下(においに鈍くなる)がみられます。
これも、以前テレビで放映されましたが、認知症予防にはアロマがいいということで、
ローズマリーやレモン、ラベンダーやオレンジが効果的です。
これから、認知症が心配で不安な方は、まずは、1日15分のウォーキングと、
当院でのアロマテラピーを取り入れた「はり灸」を受けてみてはいかがでしょう。
院 長