パーキンソン病は、多くは50歳以降に発症しますが若い時に発症するケースもある難病で、患者は1000人に1人か
ら1.5人ほどで、国内の患者数はおよそ15万人とされており増加傾向にあります。
主に、「手足が震える。」
「動きが遅くなる。」
「筋肉が硬くなる。」
「体のバランスが悪くなる。」
これが、四大徴候となります。
徐々に体が動かなくなって歩けなくなり、寝たきりになるケースも少なくありません。
パーキンソン病は、神経伝達物質であるドーパミンを産生するドーパミン神経細胞が異常を起こす病気です。
進行すると正常に働く神経細胞の数が減ってしまいます。
正常な神経細胞は作り出したドーパミンを別の神経に渡して脳の指令を伝えることで体を動かしています。
詳しい原因は解明されていませんが、この神経細胞が働かなくなることでドーパミンの量が少なくなり手足が震えたり体が動かなく
なったりするとされています。
ほかにも表情の乏しさ、小声、小書字、屈曲姿勢、小股、突進歩行、便秘頻尿、不眠、うつなどの症状があります。
主な治療法としては、薬の服用や脳に電極を埋め込む外科手術でドーパミンの産生を促す方法がありますが、病気の進行を完全に抑
えるのは難しいとされています。
また、転倒による骨折、誤飲による肺炎、便秘による腸閉塞などに、気を付けなければいけません。
有名な方々では、モハメッド・アリ(プロボクサー)、マイケル・J・ホックス(映画俳優)、江戸川乱歩(作家)、
岡本太郎(芸術家)などがいらっしゃいます。
先日、京都大学にて世界初となる「IPS細胞から作りだした細胞を脳内に移植する」という手術が行われ、
経過は順調のようです。
近い将来、実用化され、難病パーキンソン病を克服できるようになるかもしれません。
ただ、現在、病気と闘っている方を含め、やはりリハビリは重要で、なるべくスムーズにリハビリを行ったり、
動きを良くするためには、とても「はり灸」が効果的です。
当院でも、患者さんのところへ往診していますが、ご本人もご家族にも、大変喜んで頂いております。
気になった方は、お問い合せ下さい。 「一歩でも二歩でも前へ進めるように。」