毎日毎日暑すぎる日が続いており、熱中症対策も連日取り上げられていて、「こまめに水分を取る」、「あわせて塩分やミネラルなど電解質も摂取する」、「室内ではエアコンを惜しみなく使う」、「外出時はサングラスや日傘を使う」「安眠の工夫」などなど、皆さんいろいろと工夫をされていると思います。今回は、その後の対策をお伝えしたいと思います。
そもそも夏バテは、夏負けとも言われ、高温多湿の環境に体が追いついていかなくなり、さらには、冷房の効いた環境との差が大きくなり、我々の体温調節を担う自律神経が疲弊してしまうのです。うまく適応できないことで起こる体調不良の総称です。
【身体的な症状】
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だるさ、疲労感が抜けない
- 首や肩が凝ってしょうがない
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食欲不振、胃もたれ
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頭痛やめまい
- 視力が落ちたような感じがする
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手足のむくみ
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日中の強い眠気
【精神的な症状】
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イライラしやすい
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集中力の低下
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やる気が出ない
- 物事が決めれない
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夜なかなか眠れない
「ただの疲れかな」、「涼しくなれば解消できるかな」と言い聞かせても、実は体が「このままでは危険です」と発している重要なサインです。
ただの夏バテだと軽視せず、ひどくなる前にしっかりと対策を取りましょう。
基本的なことになりますが、
水分補給について
「量」だけでなく「質」も重要です。以下のポイントを意識してみてください。
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こまめに少しずつ:コップ1杯程度を、15〜20分ごとにのどが渇いた自覚がなくても飲む
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ミネラルも一緒に:たくさん汗をかくと電解質も失われるので、経口補水液やスポーツドリンクを適度に活用。糖分が多いので飲み過ぎには注意して。麦茶がおすすめ!
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温度は10〜15℃:冷たすぎると胃腸に負担をかけるため、適度に冷えた程度で、食事の際は温かいものも飲むとよい
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カフェインは控えめに:利尿作用があるため、水分補給としては効率が悪い
続いて食事について
- ビタミン類をしっかり取る
- タンパク質を効率よく取る
- クエン酸で疲労回復
要は、バランスよく食べる。偏った食事を避け、旬のものを食べましょうということです。
そして、睡眠の質を上げる
1、室温と湿度のコントロール
理想的な睡眠環境は、室温26〜28℃、湿度50〜60%とされていますが、自分の最適温度設定を見つけましょう。エアコンは就寝の1〜2時間前から運転し、部屋全体を適温に保ちましょう。
タイマー設定はせず、風量を気をつけましょう。また、サーキュレーターを併用することで、エアコンの設定温度を1〜2℃高くしても快適に過ごせます。
2、寝具の工夫
接触冷感素材のシーツや枕カバーを使用すると、肌に触れた瞬間のひんやり感で快適さが向上します。また、そば殻やい草の枕は通気性が良く、夏の睡眠におすすめです。タオル生地は心地いいけど、熱がこもります。
3、就寝前の工夫
体温を適度に下げることで、自然な眠気を誘うことができます。就寝の1〜2時間前にぬるめのシャワー(38〜40℃)を浴びると、その後の体温低下により眠りにつきやすくなります。
4、いつも以上にブルーライト対策を
寝る前にスマホやテレビを見ると、ブルーライトの影響で睡眠ホルモン「メラトニン」の分泌が抑制されます。就寝1時間前からみるのをやめ、代わりに深呼吸でリラックスしましょう。
さらに、適度な運動
暑くて汗をかくのではなく、軽い運動をして汗をかくこと。
そして、最後に重要であり、自分ではなかなか難しい自律神経の調律!
「はり灸」を受けて頂くことで、身体だけでなく神経のリズムも律します。
手・足・頭・背中、全身のツボを使って、調律していきます。
今ならまだ間に合う。夏負けしない身体づくりをぜひどうぞ。
院 長