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自律神経を整え、正しい呼吸から安眠へ

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睡眠の質を高めるには、自律神経を整え、正しい呼吸法(深く、腹式の呼吸)を身につけることが大切です。睡眠と呼吸は密接に関係しており、深くゆっくりとした呼吸を行うことで心身がリラックスし、スムーズな入眠と安眠につながります。ここでは、睡眠の「量」よりも「質」を高めるためのコツをご紹介いたします。

 

■ 自律神経と睡眠の関係

自律神経には、活動時に優位になる「交感神経」と、リラックス時に優位になる「副交感神経」があります。仕事や勉強、運動などの活動中は交感神経が活発に働き、入浴や睡眠などのリラックス時には副交感神経が優位になります。

しかし現代社会では、ストレスや情報過多により交感神経が優位になりやすく、寝つきが悪くなる傾向があります。その結果、睡眠中もリラックスできず、呼吸が浅くなり、疲れが取れないまま朝を迎えてしまうことも。こうした状態では、睡眠の「質」よりも「量(時間)」を求めがちになります。

 

■ 自律神経を整えるには

自律神経を整えるには、以下のような規則正しい生活習慣が基本です。

  • バランスの取れた食事

  • 適度な運動

  • 質の良い睡眠

つまり、自律神経を整えることと、質の高い睡眠は相互に関係しています。自律神経が整えば安眠につながり、安眠が得られれば自律神経も整うという、良い循環が生まれます。

 

■ 自分でできる呼吸法

以下の呼吸法は、いずれも「ゆっくりと行う」ことが共通のポイントです。ご自身に合った方法をぜひお試しください。

1. 4-7-8呼吸法 アメリカの医師アンドルー・ワイル氏が考案した、シンプルで手軽な呼吸法です。 「吸う(4秒)→止める(7秒)→吐く(8秒)」のリズムで呼吸を行います。秒数は厳密でなくても構いません。息が続かない場合は、少しテンポを速めても大丈夫です。

2. 丹田呼吸法 東洋に古くから伝わる呼吸法で、「丹田(たんでん)」と呼ばれるおへその約10cm下に意識を集中させて行います。息を吸うときも吐くときも、どちらもゆっくりと行うのがポイントです。

3. 片鼻呼吸法 片方の鼻の穴を指で押さえ、左右交互に呼吸する方法です。意図的に呼吸を切り替えることで自律神経のバランスが整い、副交感神経が優位になるとされています。吸うときはゆっくりと、吐くときはさらに時間をかけるよう意識しましょう。

 

■ 安眠につながるツボ押し

呼吸法とあわせて、自律神経を整えるツボ押しもおすすめです。

  • 失眠(しつみん):足のかかとの中央  かかとは硬いため、手をグーにして「トントン」と軽くたたきましょう。

  • 労宮(ろうきゅう):手のひらの中央  反対の手の親指で「グイグイ」と揉みほぐします。

  • 百会(ひゃくえ):頭のてっぺん  両手の人差し指と中指の4本で、やさしくなでるように刺激しましょう。

 

以上が、安眠のためのセルフケアのご紹介です。 さらに「はり灸」によって自律神経を整えることで、呼吸が深まり、より質の高い睡眠へとつながります。

「眠りが浅い」「疲れが取れない」「朝起きると身体がこっている」などのお悩みがありましたら、ぜひ一度お試しください。

一年の疲れを癒し、心身ともに整えて、楽しい年末年始をお迎えいただけますように。

                                  院 長

 

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