厚生労働省によると、慢性的に体の痛みなど不調がある人の割合は、次のようになっています。
※ 人工1千人あたり。 2016年国民生活基礎調査より
男性 女性
腰痛 91.8人 肩こり 117.5人
肩こり 57.0人 腰痛 115.5人
せき・たん 50.5人 手足の関節痛 70.2人
鼻づまり・鼻汁 49.5人 体がだるい 53.9人
手足の関節痛 40.7人 頭痛 50.6人
不調の多くは、慢性的な痛みで、男性は腰痛が多く、女性は肩こり腰痛が多くの割合を
占めている。大阪の早石病院で疼痛医療センター長の三木先生によると、3ヶ月以上続く
「慢性」の痛みは脳を含めた神経システムがより関係しているそうです。
現在、何らかの慢性痛に悩む人は約2700万人います。
慢性の痛みで1人が病院に払う医療費は月に3~4千円、実際かかる医療費はその十倍。
全体で本人や家族が仕事を休むことによる経済的損失は約2兆円に上る。
60代~80代より、30代~50代の方が痛みが多く、地方より都会、農家より専門職が
多いそうです。慢性痛は、体の疲れそのものより脳が影響していると言われています。
ですから、痛み止めの薬が多く使われます。まさに、脳が感じないように止めておくのです。
そこで、安静よりも体を動かすことがいいとされているのですが、進んで自発的にできる人はいいのですが、
「運動しなければ・・・。」、「体操を続けなければ・・・。」と義務感で行うと、ストレスとなり脳への
影響もマイナスになってしまいます。
では、どうしてたらよいか?
運動でなくとも、脳内にドーパミンという快感(心地いい)を感じる物質が出れば痛みが減っていきます。
好きな音楽を聞いたり、楽しく食事をしたり、買い物をしたり、人によって様々です。
ただそれでも、なかなか痛みが改善しないことも多いようです。
もう一つドーパミンを出させるものに、はり灸があります。
人間の体に、はりやお灸をすると、その刺激は脳へ伝わりドーパミンやセロトニンという物質が
放出され、自己免疫力が高まり体を正常な状態に近づけてくれるのです。
まずは、頑固な痛みをはり灸で和らげ、楽になったところで好きなことを楽しんでみるといいのでは。