最近、ACのコマーシャルで、頻繫に流れているかと思いますが、
けんみゃくん(検脈)です。
「はり灸」でも、「脈診」と言って、患者さんの手首に触れて、
カラダの状態を把握する一つの方法があります。
脈が、速いか遅いか、浮いているか沈んでいるか、強いか弱いか、広いか狭いかなど、
それと、リズムや不規則でないか、いろいろと情報を読み取ります。
一番良いのは、リズムよく規則的でどれにおいても中間的な感じが健康な脈です。
もちろん、運動したり入浴したりすれば脈は速くなります。睡眠中や横になると
脈は遅くなります。ということは、走ってもいないのに脈が速いというのは、カラダのどこかで何か
問題があるのかなと推測します。
また、左右の手首でそれぞれ、心、肝、肺、胃腸、腎などの反応を読み取っていきます。
加えて、首の頸動脈(拍動)と比べたり、おなかの拍動など読み取ったりと、多くの情報を取り入れて
カラダの状態と症状を考えて、「はり灸」を行っていきます。
皆さんは、なかなかそこまでは難しいので、ちゃんと脈が触れるか、速すぎたり遅すぎたりしてないか
リズムはどうか、途中で止まったり不規則になってないかくらいが分かればいいと思います。
年代(世代)別に、脈拍数の正常値と基準にされている数値になります。
年 代 | 脈拍数(1分間当たり) |
新生児 | 130~140 |
幼 児 | 110~120 |
子ども | 80~90 |
成人(男性) | 65~75 |
成人(女性) | 70~80 |
高齢者 | 60~70 |
1分間の心拍数が100拍を超えた場合を頻脈といいます。この数値だと「脈が早い」という状態です。
脈拍が早い原因として考えられるのは、交感神経の働きが優位になっている事が考えられます。
いわゆる「緊張している場面」や「興奮している状態」のときに心拍数は高くなります。
また、ストレスとも大きな関係があります。精神的に強いストレスを感じていると、交感神経が興奮し脈拍数が早くなってしまいます。
考えられる原因としては、ストレス、貧血・低血圧、ホルモンバランスの乱れ、薬の副作用などがあります。貧血やホルモンバランスの乱れは、大きな病気が影に潜んでいる事もあるので原因を早めに追求する事が大切です。薬の副作用の場合は、医師に相談の上このまま服用を中止するなどの判断が必要です。
日頃から、血圧とあわせて脈拍を計っておくといいかと思います。
院 長